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30代・40代でも大腸ポリープはできる? 若い世代も大腸内視鏡検査を受けるべき?


「まだ30代・40代だから大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は必要ない」

「大腸ポリープなんて自分には無縁」と思っていませんか?


若い世代の女性・男性であっても大腸ポリープが見つかる可能性は十分にあり得ます。


この記事では、30代・40代でポリープができる理由や、若い世代が大腸内視鏡検査を受ける意義、そして検査を受ける「頻度」の目安について詳しく解説します。


「自分はいつ検査を受けるべき?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。


■30代や40代の若い世代でも大腸ポリープは見つかるの?


比較的若い世代であっても、大腸ポリープができることは十分に「あり得る」と言えます。


◎「若ければ絶対安心」ではありません

海外のデータを参考にしてみても、大腸ポリープの一種である「腺腫(せんしゅ)」という良性腫瘍は、20代や30代といった若い方でも見つかるケースがあります。


発生する割合は30代よりも40代でさらに増え始め、50歳を過ぎると大きく増加することがわかっています。「若いから絶対にポリープはない」とは言い切れないのが現実です。


大腸ポリープにはさまざまな種類があり、すべてががんになるわけではありません。しかし、この「腺腫」のように将来的にがん化する可能性があるものも含まれるため、必要に応じて大腸内視鏡検査(大腸カメラ)でしっかりと確認することが重要になります。


◎家族に大腸がんやポリープの経験者がいる場合は要注意

親子やご兄弟などの近い血縁者に大腸ポリープや大腸がんになった方がいる場合は、そうでない方に比べてリスクが高くなるとされています。


家族に大腸の病気を経験した方がいる場合は、30代・40代といった若い世代であっても、早めの検査を検討することが推奨されています。


■40代になったら大腸がん検診を意識したい理由


国や専門の医療機関が、なぜ「40歳」をひとつの区切りとして大腸の検査をすすめているのか、はっきりとした理由があります。


◎まずは「便潜血検査」を受けましょう

便潜血検査は、便に目に見えないほどのわずかな血が混じっていないかを調べる、体への負担が少ない簡単な検査です。この検査をきっかけに、自覚症状のない隠れていたポリープや早期のがんが見つかることは決して珍しくありません。


◎日本の40代は大腸がんのリスクが意外と高い?

日本の40代(40〜49歳)の大腸がんになる確率は、世界の他の国々と比べても高い水準にあります。40代を迎えたら、男女問わず大腸の健康への意識を変えていくことが大切です。


◎30代・40代の女性・男性が大腸内視鏡検査を考えたいケース

若い世代の女性・男性すべてに、最初から大腸内視鏡検査が一律に勧められているわけではありません。まずは症状の有無や検診結果を踏まえて、必要な方が検査を受けることが大切です。


◎こんな症状・条件なら検査を

健康な若い方に必ず検査が必要だとは言い切れませんが、以下のような条件に当てはまる場合は、大腸カメラを検討する意義が高いと考えられます。


  • 健康診断の便潜血検査で「陽性(異常あり)」と判定された

  • 便に血が混じっている(血便)、お腹の痛みが続く

  • 便秘や下痢が続く、便が細くなったなど、便通の異常がある

  • 血縁者に大腸がんや大腸ポリープの人がいる(とくに若くして発症した方がいる場合)

  • 過去に大腸の病気をしたことがある(既往歴がある)


このような症状や背景がある場合は、年齢に関わらず、医師に相談して早めに大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。


◎検診で引っかかったら「再検査」ではなく「大腸カメラ」を

よくある間違いとして、健康診断の便潜血検査で陽性になった時に「たまたま切れて血が出ただけかもしれないから、もう一度検便をやり直してほしい」と考える方もいらっしゃいます。


しかし、便潜血検査のやり直しは精密検査の代わりにはなりません。便潜血で一度でも陽性が出た場合は、大腸のどこかから出血しているサインの可能性があるため、精密検査として「大腸内視鏡検査」を受けるのが基本的なルールです。


■大腸カメラや検診を受ける「頻度」はどのくらいが目安?


検査の頻度は、自治体の検診なのか、ポリープ切除後の経過観察なのかによって変わってきます。


◎自治体の便潜血検査は「原則として年に1回」が基本ルール

とくに気になる症状がない方が受ける対策型検診(自治体などで行われる大腸がん検診)では、40歳以上の方を対象に便潜血検査を原則「年1回」受けることが推奨されています。


定期的にしっかりと便のチェックを続けることで、異常を早めに見つけられます。


◎ポリープを切除した後の大腸カメラの頻度は「1年・3年・5年」が目安

もし大腸カメラを受けてポリープが見つかり、それを切除した場合、次回の内視鏡検査をいつ受けるべきかは「見つかったポリープの数や種類」によって医師が判断します。


一般的には、以下の期間が目安とされています。


  • 5年後: 小さくてリスクの低いポリープ(低異型度腺腫)を1〜2個切除したのみの場合

  • 3年後: 一般的によく推奨されるタイミング

  • 1年後: 大きなポリープや、数が多いなど、リスクが高い所見があった場合


※実際の受診頻度は担当医の指示に従ってください


■まとめ:自分に合ったタイミングで大腸の健康を守ろう


30代・40代でも大腸ポリープができる可能性はゼロではありません。ただし、全員が同じ頻度で大腸カメラを受けるべきという話ではなく、症状・便潜血陽性・家族歴・既往で必要性が変わります。


少しでもお腹の不調が気になったり、検診で異常を指摘されたりした場合は、年齢を理由に後回しにせず、お気軽にご相談ください。


わごうヶ丘クリニック
医師
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