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大腸ポリープの原因って?できやすい人の特徴


大腸ポリープとは、大腸の粘膜層(最も浅い層)の一部がイボのように隆起してできたものです。多くが無症状のため、健康診断や内視鏡検査で発見されることが一般的です。そんな大腸ポリープは何が原因でできるのでしょうか?


大腸ポリープの原因について、わかりやすく紹介します。また、大腸ポリープができやすい方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。


■大腸ポリープの原因


ポリープには大きく分けて二つの種類があります。


  • 腫瘍性ポリープ
  • 非腫瘍性ポリープ

「腫瘍性ポリープ」は良性のものと悪性のものに分かれ、良性でも放置するとがんになるリスクがあります。


大腸ポリープができる原因の一つは遺伝子の異常です。ただし、年齢や生活習慣も影響します。大腸ポリープができるかどうかは複数の要因があり、特定の食べ物や行動が直接の原因になるわけではありません。


◎遺伝

遺伝的な要因として、大腸ポリープが多く発生する病気や、少数のポリープでも大腸がんができやすい病気があります。これらはそれぞれ家族性ポリポーシスやリンチ症候群と呼ばれています。

また、親や兄弟、子どもに大腸がんやポリープを頻繁に切除していた人がいる場合、その家族も大腸ポリープや大腸がんができやすいとされています。


◎年齢

年齢が進むにつれて、特に30代前半から腫瘍性ポリープ(がんを含む)の発生が増加しやすくなります。そして、高齢になるほどその頻度はさらに高くなります。


◎生活習慣

欧米型の食生活、特に赤身肉や加工肉、高カロリーの食事を多く摂ることは、大腸ポリープや大腸がんのリスクを高めることが知られています。また、肥満や過度のアルコール摂取、喫煙も同様にリスクを増加させる要因とされています。


■大腸ポリープができやすい方


大腸ポリープができやすい方には、いくつかの共通する特徴があります。


  • 肥満
  • 運動不足
  • 加工肉や赤身肉を多く摂取する
  • 飲酒
  • 喫煙
  • 家族に大腸がん、大腸ポリープの方がいる
  • 50歳以上

肥満になると、体内の脂肪細胞が炎症を引き起こす物質を放出します。この炎症が腸内に影響を与え、大腸ポリープのリスクを高めます。また、肥満によってインスリン抵抗性が高まると、インスリンやインスリン様成長因子が過剰に分泌され、細胞の異常増殖を促進します。これが大腸ポリープの原因となるのです。


運動不足になると、体の代謝が低下し腸の動きも鈍くなり、大腸ポリープができやすくなります。食生活も重要な要素で、加工肉をたくさん食べ過ぎると、腸内の細菌のバランスが崩れ、腸の環境が悪くなり炎症が起こりやすくなります。


年齢も重要な要素です。50歳以上の方は、大腸ポリープができやすくなります。


■まとめ


大腸ポリープは、早期に発見して切除することで大腸がんのリスクを減らせることがわかっています。ポリープはゆっくりと成長するため、早期発見が重要です。リスク要因を持つ方は、定期的な内視鏡検査を受けることで、ポリープの早期発見と治療が可能になります。健康を維持するためにも、定期検診を欠かさず受けるようにしましょう。


わごうヶ丘クリニック
医師
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